それが先物の世界。
という風に、今日はハードボイルド風に書いてみようと思う。
先物の世界は、けもの道。食うか食われるか、食わなきゃ食われるという単純さをオレは気に入っている。いくら俺でも、張り詰めた緊張を24hr続けられる訳はない。日付が変わったら、今日の相場は終わり。Harman KardonのオーディオセットをONにして、懐かしいShakatakのメロディで緊張の糸をほぐす。酒はBOWMOREの12年物。アイラのウイスキーはストレートに限る。何年前だろう、バーボンのロックから好みが変わったのは？まあそんなことはどうでもいい。どうせ旨いのは最初の数杯だけで、酩酊すればどんな酒だってよくなる。
それにしても昨日の相場は酷かった。どこの誰だかわからんが、昼過ぎのコーヒータイムに纏まった冷やし玉を喰らわせやがった。あれで一気に相場付きが変わった。オレはスエズの野郎どもと睨んでるが、そんなことはどうでもいい。罠に嵌めるのがこの世界では当たり前。嵌められるやつがマヌケなのさ。しかし明日は追証祭りだろうから、よっぽど気を引き締めておかないといけない。亡霊どもに足を引っ張られないようにだ。
オレも歳を取っちまった。10年前なら、こんな時間からでも六本木に繰り出してたが、女に追っかけられるのはもうゴメンだ。1人で飲む酒の方が旨くなった。だいたい女に運を使うくらいなら、相場の方に使いたい。
なんでそんなに金がいるんだよ？ってよく聞かれるけど、そんなモノは欲しちゃいない。欲しいのはスリルだけ。事故った時の怪我のせいで、もうハイウェイのスピードスターになれっこないから、相場でスリルを味わうのさ。
もう2時か、場帳を書いて眠るとするか。このwater manのペンがオレの相棒さ。さあ明日はどんな相場だろうか？いや、もう日付が変わってるから今日の相場か。時間とは不思議なもんだ。ウイスキーを一杯飲み干せば、夜がそれだけ短くなる。Good Night、引かされ野郎どもよ、夢の中だけでもいい目を出しな！
昨日の歩数 5800
